このブログについて
このブログは、id:essaのサブアカウントで作成されています。Amrita2の開発を中心に、主として技術的な話題を扱う予定です。
日本Rubyカンファレンス2006のスピーカーとしてお招きいただいているので、当面は、「カウンセリング予約システム」というシステム(後述)の開発とそれに関する話題が中心になると思います。
カウンセリング予約システム
私は、これから業務でごく小規模のWebアプリケーションを作成する予定です。せっかくですから、Ruby on Railsで作成し、その模様をここでレポートして行きたいと思います。
業務の背景、概略
私の勤務先では、最近、産業カウンセラーの資格を取得した者がいて、試験的にカウンセリングを行なうことになりました。そこで次のことが問題になりました。
- オフィスや社員の作業場所が分散している
- できればカウンセリングを行なっていることを、他の社員に知られたくないという要望がある
- カウンセラーが兼務なので、カウンセリングを実施できる時間が不定期になってしまう
カウンセリングは健常者も対象としているので、本来は、受けることを恥ずかしがるものではないのですが、開始まもないこともあって「カウンセリングを受ける=病気」というマイナスの見方をする人も少なくありません。その為、現状では「知られたくない」という要望にも多少は配慮する必要があります。
そこで、カウンセリングの予約業務をWebアプリとして開発して対応することになりました。
現状では、カウンセラーが一人でクライアントもごく少ないので、メールや電話で連絡を取れば充分対応できる範囲です。これを業務として、無理にシステム化する必然性はありません。しかし、ちょうど私が、Railsで実運用できる試験的なシステムを開発したいと思っていて、規模や要件がちょうどいいので、RailsでWebアプリとして開発してみることにしました。
業務の概略、要件
基本的な流れは以下の通りです。
- カウンセラーが空き時間(カウンセリング可能な時間)を登録する
- 希望者が空き時間から予約を行なう
- カウンセラーは、予約の一覧を予約者の情報とともに見ることができる
- 一般ユーザは、予約済みの時間は見ることができるが、誰が予約したのかはわからない
- 予約者は自分の予約した時間を見ることができる
できれば、以下の機能を実装したいと考えています。